23日未明、ビットコイン(BTC)は前日比およそ5,400ドル高の9万ドル台前半まで駆け上がり、1日の上げ幅としては3月中旬以来の大きさを記録しました。
主要取引所の板では買い成行が相次ぎ、瞬間的にスプレッドが拡大する場面も見られました。
急騰の直接要因の1つ、米中貿易摩擦「小休止」
ホワイトハウス報道官が22日夜、「中国との追加関税協議が最終調整段階に入った」と発言したことで、市場は長期化していた貿易摩擦の“出口”を意識し始めました。
これがリスク資産全般の買い戻しを誘発し、特にボラティリティの高いビットコインが資金流入の受け皿となった格好です。
月足トレンドライン下限の強固なサポートライン
テクニカル面では、月足チャートで2023年初から続く上昇トレンドラインの下限(約8万8,000ドル近辺)にちょうどタッチした直後の反発でした。

多くのトレーダーが意識する長期サポート帯で「買いシグナル」が点灯したことで、アルゴリズム系の戦略も一斉にロングポジションへ傾いたとみられます。
まとめ
「貿易摩擦緩和」という好材料と「長期サポート到達」というテクニカル条件が重なったことで、上昇幅は5,000ドルを優に超えました。
CME先物の出来高は前日比約35%増となり、オプション市場のインプライド・ボラティリティ(IV)は年初来高値圏へ戻ってきました。
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