先週2025/4/21~4/27のエアドロップ情報についてまとめてみました。エビデンスも添えているので、各自でご確認ください。
インフラ系から NFT/ソーシャル系まで三つの大型エアドロップが同時期に開始され、市場全体で「無料配布→即上場」という流れが再加熱した感じです。
先週のエアドロップ情報一覧
各トークン、受取条件と期間が決まっています。よくご確認の上手続きしてください。
開始日 (JST) | プロジェクト / トークン | 対象ネットワーク | 受取期間 | 主な取得条件 | 配布規模・備考 |
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4 月 22 日 21:00 | Hyperlane (HYPER) | Hyperlane 独自 L1 | 〜 5 月 22 日 22:00 | ① 2025 年 2 月 28 日以前に Hyperlane を利用 ② 合計 $5 以上の手数料を支払済み | 総供給量の 57 % をユーザーへ割当。Claim は https://claim.hyperlane.foundation でウォレット接続が必要CoinDeskMediumMedium |
4 月 22 日 16:00 | Haven1 (H1 / esH1) | Haven1 Blockchain | 60 日間(〜 6 月 21 日) | ① Satoshi Mining App でウォレット登録済み ② KYC を通過し「hPassport」を発行 | 受取後 esH1 をステークすると最大 100 % APR。上場は KuCoin などで同日開始Satoshi AppSatoshi Apphaven1.org |
4 月 23 日 18:00 | Zora Network (ZORA) | Ethereum / Zora L2 | 無期限(当面の終了日時なし) | ① 2020 年 1 月 〜 2025 年 3 月に Zora 利用 ② 2025 年 3 月 3 日〜 4 月 20 日に追加活動 | 総供給 10 億枚 のうち 10 % を初期エアドロップ枠に割当。Claim は https://claim.zora.co で実施コインセントラルCoinDeskAInvest |
トークン別の詳細
Hyperlane (HYPER)
Hyperlane はクロスチェーン相互運用プロトコルで、4 月 22 日 21:00 にネイティブトークン HYPER のエアドロップ請求(Claim)が始まりました。
総供給量の 57 % がユーザー割り当てとなっており、上場初日から Binance ではスポットに加えて 75 倍レバレッジの裁量での取引も可能です。大口/VC への割り当てが少ないため、初期流通量の少なさから価格変動が大きくなる点に注意してください。
受取条件
対象は 2025 年 2 月 28 日以前に Hyperlane を利用し、累計で 5 ドル相当以上の手数料を支払ったウォレットです。請求サイト https://claim.hyperlane.foundation でウォレットを接続し、5 月 22 日 22:00 までに受け取る必要があります。
Haven1 (H1 / esH1)
Haven1 ブロックチェーンは 4 月 22 日 16:00 に H1 およびロックトークン esH1 のエアドロップを開始しました。
受取条件
対象者は、Satoshi Mining App でウォレット登録済みかつ KYC に相当する「hPassport」を取得していることが条件です。請求期間は 60 日間(6 月 21 日まで)で、受取後に esH1 を 90 日ロックすると最大 100 % APR のステーキング報酬を獲得できます。
トークンは同日に KuCoin など複数取引所へ上場しており、流動性は比較的高いですが、esH1 のロック解除タイミングによる売り圧に留意が必要です。
Zora Network (ZORA)
NFT 特化の L2「Zora Network」は 4 月 23 日 18:00 に ZORA トークンのエアドロップ請求を開始しました。総供給 10 億枚 のうち 10 % が初期エアドロップ枠となっており、請求期限は現時点で設定されていません。
受取条件
配布対象は (1) 2020 年 1 月 〜 2025 年 3 月 3 日に Zora を利用したウォレット、(2) 2025 年 3 月 3 日 〜 4 月 20 日に追加活動を行ったウォレットの 2 段階スナップショットです。
請求は https://claim.zora.co で行い、受け取った ZORA はネットワーク手数料の支払いとガバナンス投票に利用できます。Ethereum 上で請求するためガス代が高くなる場合がありますのでご注意を。
まとめ
先週は総配布枚数は およそ67 億枚、時価換算ではピーク時に 16 億ドル超 がユーザーへ移転した計算になり、2024 年末以来の高水準です。各プロジェクトとも独自の配布条件を設け、アクティブユーザーの囲い込みと同時に流動性確保を狙う姿勢が鮮明でした。
Hyperlane (HYPER) は、過去の利用量に応じて総供給量の 57 % を放出する“歴史的最大規模”のクロスチェーン系エアドロップを敢行。請求解禁と同時に Binance でスポットと 75 倍パーペチュアルが上場し、一時は配布価格比で 9 倍を記録しました。流通量が限定的なためボラティリティは極端ですが、メッセージング手数料としての実需も見込めることから、短期投機と長期保有の両プレーヤーが交錯する展開になっています。請求期限は 5 月 22 日で、未請求分は DAO による再配分案が議論中です。
Haven1 (H1 / esH1) は、KYC 代替のデジタル ID「hPassport」を取得したユーザーに対し、受取後 90 日ロックで最大 100 % APR の報酬を付与するインセンティブ設計を導入しました。ロック解除時期が集中すると売り圧が懸念されますが、esH1 のステーキング継続率によっては需要主導の価格形成も期待できます。エアドロップ請求は 6 月 21 日まで可能で、KuCoin など複数 CEX が即日上場したことで換金性は良好です。
Zora (ZORA) は、2020 年以降の全利用者+直近 1 か月の追加活動者を対象に二段階スナップショットを実施し、総供給 10 億枚の 10 % を無期限で請求可能にしました。NFT クリエイター報酬プールや L2 ネットワーク手数料に使われる見込みで、ガバナンス参加を促す設計です。請求は Ethereum 上で行うためガス代が課題ですが、Zora L2 へのブリッジが公式サポートされており、今後は低コスト運用が期待されます。
総じて、「利用履歴重視」「オンチェーン ID」「ロック付き二次トークン」 という三つのキーワードが浮かび上がりました。これらはエアドロップの“無料狩り”を防ぎつつ、コミュニティのロイヤルティとプロトコル利用を両立させる試みと言えます。
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