バイナリーオプションは、あらかじめ決めた期限内に、それより上か下かを予測するオプション取引です。機械学習を用いれば、過去の価格データから値動きのパターンを学習し、1分後の価格上昇or下落を高精度で予測できる可能性があります。
しかし、実際に1分足のチャートを用いて機械学習モデルでバイナリーオプション取引をシミュレーションした結果、それだけでは厳しいんですが、チャートと組み合わせると、勝率75%以上になりました。バイナリーオプションは機械学習で攻略できるのか?今回の実証実験を記事にまとめてみます。
機械学習での予測について
僕、矢野テックは、pythonで自作して、機械学習の通貨価格予測プログラムを作成しました。それについては、過去にこちらの記事で詳しく解説したので、ご参考ください。
予測には特徴量が必要
Pythonを用いた機械学習による通貨の価格予測では、過去の価格データから特徴量を抽出し、それを入力データとしてモデルに学習させます。代表的な特徴量として、高値、安値、移動平均線などのテクニカル指標が挙げられます。
高値と安値は、ある期間の値幅を表す重要な指標です。値幅が広いほど変動が大きく、トレンドの強弱を示唆します。移動平均線は、価格のトレンド方向性を滑らかに表す指標で、金融時系列データにおいて広く利用されています。
これらの特徴量を入力データに加えることで、モデルは過去の価格推移のパターンを学習し、トレンドやボラティリティの変化を捉えた精度の高い予測が可能になります。特徴量選択の重要性は非常に大きく、相関の高い要素だけを入力データにするなどの特徴選択を行うことで、より精度の高いモデルを構築できます。
特徴量の考察
特徴量の考察は過去にこちらの記事に書きました。
この特徴量が、機械学習での予測の味噌にあたり、コレ次第で大きく予測結果が変わる大事な部分になります。
モデルアルゴリズム
モデルのアルゴリズムとしては、RNNやLSTMといったSequentialモデルを利用することが多いです。これは、時系列データである価格の推移を順に学習できるアーキテクチャを持っているためです。僕は、線形回帰モデル(Linear Regression)を使ってます。
このようにPythonで機械学習を用いた通貨価格予測では、過去の価格推移に加え、特徴量設計を適切に行うことが高精度な予測モデル構築のカギとなります。
TwitterではBTCを毎日予測中
僕のツイッターでは毎日、BTCの日足を機械学習にかけて、予測した結果を公開しています。まずまず、動きは当たっているので、ご参考ください。
1分足は誤差が大きく発生
機械学習を用いた価格予測では、入力データの時間軸が短いほど、ノイズの影響を受けやすくなります。 特に1分足のデータでは精度はかなり低くなります。
具体的には、偶発的な大きな価格変動が頻発します。こうしたノイズによって学習したモデルの予測精度が著しく低下します。
以下のように、機械学習で正答率を顕す、モデルスコアがめちゃくちゃ低いです。
1分足のデータから価格変動の傾向を正確に学習するのは難しく、結果として実際の価格と予測値の乖離が大きくなります。長期的なトレンドを反映した安定的なモデルを構築するには、数時間から1日単位のローソク足など、比較的長い時間軸のデータが必要となります。
1分足の精度が低い理由
具体的には、1分足データではノイズが多く含まれるため、学習時の過学習が起きやすくなります。モデルが偶発的なノイズをもとに過剰に最適化されることで、新しいデータに対する一般化能力が低下します。
また、1分足データでは短期的なトレンド変化が激しく、データの時系列依存関係が不明確になりがちです。モデルが過去の価格から次の価格を予測する際、十分な時間的関連性を学習できないため、予測誤差が大きくなる原因の1つと考えられます。
したがって、機械学習を用いた価格予測において、データの時間軸は可能な限り長期的なものを選択することが重要です。
1分足よりも5分足や15分足、あるいは1時間足以上のデータを入出力とすることで、実用的な精度のモデルを構築できると考えられます。適切な時間軸のデータを入力することが、予測モデルの精度向上につながります。
チャートから次を読む
そうはいっても、バイナリーオプションを実施する上で、1時間や日足は、そこまで待てません。よほど、確固たる理由がない限りは、1分や5分でやってる方が多いと思います。
チャートと併せる
機械学習を用いた価格予測では、時間軸が短くノイズの多い1分足データでは予測誤差が大きくなりがちです。そこで、チャート分析を併用することで、より精度の高い売買判断が可能になります。
反発箇所
具体的には、移動平均線(20本、40本、75本、100本、200本など)や、移動平均線のクロス、そして価格のキリ番、フィボナッチリトレースメントは、みんなが見ている箇所なので、高確率で反発します。
オシレーター系も有効
MACDなどのオシレーター系のテクニカル指標を使っても、価格の支持線や抵抗線を判断できます。支援線は下落トレンドの下限、抵抗線は上昇トレンドの上限となる大事な節目の価格帯です。
機械学習予測のみだとエントリーポイントが不明確になりがちですが、チャート分析によって具体的な売買ポイントが特定できるため、勝率の向上につながります。
実践結果
以下は、実践してみた結果です。
- 取引所:ブビンガ
- AUDJPY
- 1分
- 勝率75%
テクニカルのクロスとかではなく、予測結果から入ったので、通常の人とは違って、ガンガンエントリーしています。1分足では誤差があるので勝率は75%くらい。不安定なので、手数を多く打ってます。バイナリーで利益を上げるには80%は欲しいところです。
課題
バイナリーオプションでは10勝しても、3連敗、4連敗すると、利益がなくなります。誤差という点もあるので、ある程度、根拠のある箇所でしかトレードしないというのを決めるしかありません。
バイナリーオプションのおすすめ取引所
さりげなく書いたのですが、バイナリーオプションは、僕はブビンガを使っています。日本語に対応した、真っ当なバイナリーオプション取引所は、ここくらいでしょう。
ハイローオーストラリアが日本では人気ですが、稼げていない方が使っている取引所です。ハイローは、勝っても引き出せません。勝ち始めると、ある日急に引き出せなくなります。マジで辞めたほうが無難です。
ブビンガはカジノサイトを運営している会社なので、母体がしっかりしています。
矢野テック経由での登録は、入金ボーナス割増になるようブビンガさんと契約しました。バイナリーオプションやる方は、ここをおすすめします。
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