ビットコインは、2017年8月にBitcoinキャッシュがハードフォーク(分裂)し、10月にはビットコインゴールド、11月にはビットコインダイヤモンドがハードフォークしました。この先も、たくさん控えています。分かりやすくまとめてみました。
初心者向けの基礎知識:ハードフォークとは?
ハードフォークとは簡単に言うと分裂の事です。ハードフォークした通貨は、元の通貨とは完全に別の新しい仕様で作られた通貨になります。
なぜハードフォークが起きるの?
なぜ分裂する必要が迫られるのかというのは、ビットコインの仕組みに関わってきます。ビットコインを作った開発者(コアデベロッパー)と、取引の承認と新しいビットコインをマイニングによって掘り出すマイナー、これらの主だったメンバーで数ヶ月おきに議論します。
開発者は現状の不満点からブロックサイズを増やそうというグループ、いやいや、サトシ・ナカモトの思想を守った現状のままがいいというグループ。マイナーはもっとマイナー報酬が欲しい。色んな思惑があるのです。
右と左がいて、お互い譲らない強硬派というのが存在します。そこは政治と似ています。
そういうこともあって、どんどん分裂していくという現状なのです。
ビットコインの予定されているハードフォーク
分かりやすく、図でまとめると下記のような予定です。
すみません、ビットコインダイヤモンドは、11/24でした。
ハードフォークが起きると暴落しないのか
2017年11月からのハードフォークの予定だけで5件。普通の思考回路だとヤバイです。
分裂ということは、価値が目減りするのでは思うのです。
ハードフォーク後の通貨の価格推移
実際に価格がどうなっているのかを見てみますと以下のようになっています。
ビットコイン
価値が下がるどころか、逆に、どんどん値上がってます。
ついには、2017/11/26には、1BTC=100万円を突破しました。
ビットコインキャッシュ
中国系のマイナーグループ主導のもと誕生したのがビットコインキャッシュです。
当初は4万前後だったのが、2017/11/26時点で17万くらいです。中国系が積極的に動いているので、今後も伸びが期待されています。
ビットコインゴールド
ハードフォーク直後は、一斉に売りが入り、投機目的かと思われましたが、
2017/11/26時点で、1BTG=339$。なんと時価総額5位!!
何だかんだ言われてますが、時価総額5位です。
ビットコインダイヤモンド
この記事を書いているのが11/26。24日夜にハードフォークしたばかりのビットコインダイヤモンドの価格は80~90$前後。
現在は、Binanceでビットコイン建てでトレード可能です。
まだ、どうなるか不明ですが、ビットコインゴールドであんな感じですので、こちらも侮れません。
ハードフォーク後の各取引所の対応
ハードフォーク後の取引所の対応は、非常に重要です。
2017年8月1日 ビットキャッシュ
日本の各取引所は対応済み。
2017年10月25日 ビットコインゴールド
国内では、BITBOXくらい。
https://www.btcbox.co.jp/gonggao/280.html
coincheckは対応進めてるよってツイッターに書いてますが、いつ実現するかは不明。
Bitcoin Goldは本番のネットワークが公開されました。現在Coincheckでは、付与に対し問題が無いか慎重に検討を進めております。方針が確定次第お知らせいたしますので、今しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。https://t.co/dL1eHnIth7
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2017年11月26日
2017年11月24日 ビットコインダイヤモンド
現状、国内ではBITBOXのみ対応予定。
https://www.btcbox.co.jp/gonggao/284.html
とにかく、国内の取引所は慎重になりすぎて対応が遅い!。
日本ではもらえないところが多い
日本の一般社団法人日本仮想通貨事業者協会はハードフォークに対して懐疑的です。
かなり二の足を踏んでいます。それが足かせになって、国内の取引所の対応スピードの遅さというところでしょうか。
11月から5個もハードフォークが控えています。たぶん、おなじように駄目でしょう。すべて対応するとは到底思えません。もらえるかどうかも定かでない国内の取引所にBTCを預けておくのは、僕としては何か嫌です。
コインチェックやビットフライヤーの公式ツイッターに対して、文句を言っている方が結構いますが、いくら文句を言っても、これは仕方ないです。
仮想通貨の取引所は海外のものを使っても個人の自由
だったら、所持している方の行動としては、すぐに対応してくれる取引所に移すというが、こちらの手ですね。
仮想通貨は、ワールドワイドです。取引所は1つにこだわる必要はありません。そして、国内だけこだわる必要もありません。
海外の取引所で作成しても何も問題ありません。ウォレットの仕組みがあるので、受取り、送金はBTCで行えば良いのです。
海外の取引所でも日本語で対応しているところがあります。おすすめは、Binance(バイナンス)です。
ハードフォーク当日から売買可能になったりと、とにかく日本とはスピードが違います。
本人確認不要ですぐに使えることができます(その場合、引き出し制限があり)。すぐにでも作成しておきましょう。
手順についてはこちらの記事にまとめましたのでご参考ください。
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ビットコインプラチナム、スーパービットコイン、ビットコインウラン、ビットコインシルバー、ビットコインキャッシュプラスというハードフォークが決まっている以上、早く移しておくことをおすすめします。
ハードフォーク直前は送金がすごく時間がかかる
ハードフォーク直前になると、送金時間がすごく時間がかかるので、直前だとハードフォークに間に合わない可能性も出てきます。なるべく早めの送金をおすすめします。
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