コロプラが任天堂から99億9900万円という、とんでもないない金額の損害賠償請求を受けました。僕のブログは普段は仮想通貨の話題ばかりですが、コロプラと任天堂で、かなり面白い事になってきたので、記事にまとめてみました。
ニュース記事
びっくりしましたねー。
タッチパネル上での疑似ジョイスティック技術が発端
まとめてみると以下のとおり
- 任天堂がタッチパネルでの疑似ジョイスティック技術開発(特許3734820号)
- 特許取得も業界活性化のため、フリーで公開
- コロプラが同じ技術「ぷにコン」を特許申請
- コロプラが他社へ使用料金の請求
- 任天堂が1年にわたり警告もコロプラ側は独自技術と主張
- 2017年、任天堂がコロプラに損害賠償請求
- 任天堂とコロプラと話し合いも続けるも折り合いつかず
- 2021年2月に49億5000万円に引き上げ
- 2021年4月に96億9900万円に引き上げ
最後はたった2ヶ月で倍額になってます。任天堂さん、よほど頭にきているのでしょう。本気度が分かりますね。
コロプラの「ぷにコン」について
コロプラが任天堂と似たような疑似ジョイスティック技術とは、「ぷにコン」と呼ばれるものです。
こちらのブログの記事がとてもわかりやすく説明してました。
他にもコロプラが任天堂の特許に抵触するものがたくさん
任天堂側は、コロプラが以下の特許に抵触していると主張しています。
これらは、コロプラのゲームの根幹に関わるものばかり^^;
特許3637031号
障害物でキャラが隠されたときに、シルエットで表示する。
「シルエット表示」に相当
特許3734820号
タッチパネル上でのジョイスティックを操作する
「ぷにコン」に相当
特許4010533号
スリープから復帰時に確認画面を表示、スリープ直前の画面から再開する機能。
「スリープ機能」に相当
特許4262217号
操作して敵に近づいた際、操作を解除した時に、敵キャラに十分近い時には自動的に攻撃等を開始する。
「チャージ攻撃」に相当
特許5595991号
ユーザー間で相互フォローし、通信や協力プレイを行う。
「相互フォロー」に相当
なかなかヤバい内容ばかりです。これらの内容は、ゲームシステムそのものなので、ゲームそのものが成り立たなくなります。
株価への影響
コロプラの株価(3668)にも、かなり影響出てますね。
コロプラの資産状況
コロプラの資産状況は、詳しくみれば支払い能力はあるようです。
詳しく見ている方は、Twitterでも話題にしています。現預金635億もあるので、損害賠償を満額で支払っても運営自体に問題はないようです。
コロプラの第2四半期決算ポイントまとめ
・売上高は前Q比でほぼ横ばいの111億円
・ドラクエウォークは売上減少
・新型コロナウイルスの影響は軽微、DQウォークは自宅でも遊べる仕様に変更
・現預金は635億と盤石な財務基盤 pic.twitter.com/raSP5dAm9h— 企業分析ハック -新しいビジネスの教科書を作る- (@company_hack) May 14, 2020
任天堂と和解後に反発の可能性大
資産状況が潤沢なので、たとえ、損害賠償を支払っても大ダメージではあるけど、再起不能という感じではなさそうです。
なので、任天堂との交渉の分岐点で、大幅に反発の可能性はあるかと思います。底値がどこまで下がるかがポイントになりそうです。
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