11月10日にビットコインは、取引所のFTXから端を発したFTX事件によって、一時17000ドルを割ってしまいました。週足で、割ってはいけないラインも下回っています。この原因についてどうなっているかをまとめてみたいと思います
FTX事件とは
バハマに本拠地を置いている取引所のFTX。日本法人もあり、急速に成長した取引所です。F1の強豪チーム「メルセデス」のスポンサーでもあります。
CZがFTX買収発表
This afternoon, FTX asked for our help. There is a significant liquidity crunch. To protect users, we signed a non-binding LOI, intending to fully acquire https://t.co/BGtFlCmLXB and help cover the liquidity crunch. We will be conducting a full DD in the coming days.
— CZ Binance (@cz_binance) November 8, 2022
このFTXを、Binanceが買収するという発表をCZ自らツイートして一瞬盛り上がったのですが
買収中止
しかし、買収段階になって、財務状況が非常に悪く、 Binanceが買収を断念するという情報がリークされました。
BTC暴落
それによって、ビットコインは大暴落したというのが事の経緯です。下落幅は、最近では極めて大きく、短時間で4800ドル(70万円近く)下がりました。
BinanceとFTX間のトラブル
ただし、この裏には色々とバイナンスとFTXの間に問題があったようで。
買収断念までは、以下の流れのようです。詳しくまとめられている方がいらっしゃいました。
Binance vs FTX戦争まとめ(1)
— TJ – Tokyo Japan Trader (@CryptoIntellig6) November 8, 2022
1) Binanceは2020年頃からFTXを支援していた(資本投下等)
2) しかし2021年の上昇相場で台頭してきたFTXに危機感を抱き始める
3) FTX創業者のサムは仮想通貨界への規制を自社有利に進めるには有力政治家を抱え込む事が最重要と考える
要約すると
- 2020年頃からBinanceはFTXを支援
- 2021年の急騰でFTXが急成長
- FTX創業者のサムが米国へ政治献金
- FTX自社資産を乱用
- 出金に応じる残高が枯渇
- サムがBinance CEOのCZに相談
- BinanceはFTX買収を発表
- Binance側がFTX子会社の不正財務情報をリーク
- BinanceがFTXガバナンストークンを売却すると発表
- FTT大暴落
- BTCも暴落
というように、結果的にはBinance側がFTXを買収すると見せかけて、買収を断念する事から、FTXの信用問題に発展したようです。
FTXJapanでも出金停止
今回のFTX事件は、日本法人があるFTXJAPAN でも非常に大きな影響があり、顧客の仮想通貨の出金停止、及び日本円での出金も停止してます。
そういうこともあって、関東財務局から FTX-Japanに行政処分がくだされました。業務停止命令ような形で出ています。
業務停止命令 、令和4年11月10日から令和4年12月9日まで
FTX社員は散々な状況
FTXの内部状況はとても非常に悪いようで、信憑性の高いソースが。 Twitter 内であちこちで回ってきます。
<blockquote class=”twitter-tweet”><p lang=”en” dir=”ltr”>A highly credible source very close to the Sam/FTX situation on what was going on internally: <a href=”https://t.co/iGO3sbvRr0″>pic.twitter.com/iGO3sbvRr0</a></p>— Autism Capital 🧩 (@AutismCapital) <a href=”https://twitter.com/AutismCapital/status/1590779299946442753?ref_src=twsrc%5Etfw”>November 10, 2022</a></blockquote> <script async src=”https://platform.twitter.com/widgets.js” charset=”utf-8″></script>
日本語での要約
要約すると
- FTX社員は生活資金の大半をFTXに預金していた
- FTX社員は50%割引でFTXで投資できた
- そのため社員の大半が多額の金額を預けていた
- 創業者のサムは一晩で100%、2年で4〜5倍儲かるよと宣伝していた
という事から、創業者のサムを信じて、多くの社員がお金を失ったようです。
ビットコインへの余波
現在のビットコインもまだ、FTX事件の余波を受けたままです。週足でみると、割ってはいけないラインを割っている最中です。
今後の値動き
週足で見ると、2017年12月の高値のラインを割っています。この抵抗線は、大きな抵抗ラインとして効いているラインです。
週足が、このまま確定してしまうと非常にまずい状況になりますが、次の足で反転する可能性も残されています。そこは注意深く見守っていきたいなと思ってます。
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