PACKSがASTARのzkEVMを採用！NFTのポケモンカード発売か

ブロックチェーン上で取引を可能にするReal World Asset (RWA) 販売サービスを展開するPACKSは、Astarと提携してNFTのポケモンカードを発売することを発表しました。詳しくまとめてみます。

PACKSがASTARのzkEVM採用の一報

2024年2月14日 – 現実世界の資産をデジタル化し、ブロックチェーン上で取引を可能にするReal World Asset (RWA) 販売サービスを展開するPACKSは、本日、高速・低コストな処理を実現するzkEVM（Zero-Knowledge Ethereum Virtual Machine）を開発するAstar Networkと提携し、ポケモンカード特化型のRWA販売サービスを展開することを発表しました。

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この提携により、PACKSはASTARのzkEVM技術を活用することで、従来のブロックチェーンよりも大幅に高速で低コストなRWA販売サービスを提供することが可能になります。ユーザーはよりスムーズに、かつ低コストでポケモンカードの売買を行うことができるようになります。

トレーディングカードのNFT化について

ポケモンカードのNFT化は、実は既に、Courtyardでは先駆けて、ポケモンカードの他、色んなカードがNFT化されて売買されています。

courtyard.io

Courtyard.io | Digital Packs, Physical Cards. Vaulted at Brink's. Rip digital packs, reveal physical trading cards. Buy and sell Basketball, Baseball, Football, and Pokémon cards graded by PSA, CGC, and BGS. Redeem worldwide.

矢野テック

おそらく、これと同じようなサービスを展開するのだと思います。

PACKSのサービス概要

PACKSは、ポケモンカードをデジタル化し、NFT（Non-Fungible Token）として発行するサービスを提供しています。ユーザーは、PACKSのプラットフォーム上で、自分の所有するポケモンカードをNFT化し、売買することができます。

ニュース直後のASTARの価格

まったく影響なかったようです。チャートは何も反応ありませんでした。むしろ下がってるし。。

株と違って、仮想通貨では、こういうプラスなニュースでもチャートは全く反応無いことがほとんどです。

ASTARについて

日本発のマルチチェーンスマートコントラクトプラットフォーム

ASTARは、日本発のマルチチェーンスマートコントラクトプラットフォームであるAstar Networkのネイティブトークンです。2022年1月にメインネットをローンチし、DeFi、NFT、DAOなど様々な分野で活発な開発が進められています。

Polkadotがベース

ASTARは、Polkadotのパラチェーンとして開発されています。Polkadotは、異なるブロックチェーンを接続するシャードチェーンプラットフォームです。Polkadotと接続することで、ASTARは高いスケーラビリティとセキュリティを実現しています。

EVM互換

ASTARは、イーサリアム仮想マシン（EVM）と互換性があります。EVM互換であるため、イーサリアム上で開発されたDAppsを簡単にASTARに移行することができます。

DApps開発環境

ASTARは、DApps開発者にとって使いやすい環境を提供しています。SubstrateやSolidityなどの開発ツールが利用可能であり、開発者はスムーズにDApps開発を開始することができます。

zkEVMとは？仕組みと利点

ASTARのzkEVMは、ゼロ知識証明技術を用いたスケーラブルなスマートコントラクトプラットフォームです。従来のEVMと比べて、大幅なトランザクション処理速度とコスト削減を実現し、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決するソリューションとして注目されています。

仕組み

従来のEVMでは、すべてのトランザクションをメインチェーン上で検証する必要がありました。そのため、トランザクションが増えると処理速度が遅くなり、コストも増加していました。zkEVMでは、トランザクションの検証をオフチェーンで行うため、メインチェーンの負荷を軽減することができます。

zkEVMは、ゼロ知識証明技術を用いて、トランザクションの検証を効率化しています。ゼロ知識証明とは、ある情報を知っていることを証明する方法であり、その情報を実際に公開することなく証明することができます。

zkEVMでは、トランザクションの検証に必要な情報をすべて含めた「証明」を作成し、メインチェーンに送信します。メインチェーンは、この証明を検証することで、トランザクションが正しく実行されたことを確認することができます。

利点

1. 飛躍的な処理速度とスループット

zkEVMは、トランザクション処理をメインチェーンからオフチェーンに移行することで、処理速度を大幅に向上させます。従来のEVMでは数秒から数十秒かかっていた処理が、zkEVMでは数ミリ秒で完了するようになります。これは、従来のEVMと比べて数百倍から数千倍の処理速度向上に相当します。

さらに、zkEVMはシャーディング技術と組み合わせることで、処理能力をさらに拡張することができます。将来的には、数万TPS (Transactions Per Second) 以上の処理能力を実現することが期待されています。

2. 劇的なコスト削減

zkEVMは、トランザクション処理に必要な計算量を大幅に削減することで、ガス代などのトランザクションコストを大幅に低減します。従来のEVMでは高額なガス代がネックとなり、小額の取引や頻繁な取引が困難でしたが、zkEVMでは低コストでこれらの取引が可能になります。

具体的なコスト削減率は、トランザクションの種類やネットワークの状態によって異なりますが、従来のEVMと比べて数分の1から数十分の1程度までコストを削減できる可能性があります。

3. 強化されたセキュリティとプライバシー

zkEVMは、ゼロ知識証明技術を用いることで、トランザクションの詳細情報を公開することなく、その正当性を検証することができます。これにより、従来のEVMでは懸念されていた情報の漏洩や改ざんのリスクを大幅に低減し、高いセキュリティとプライバシーを実現します。

具体的には、zkEVMではトランザクションの送信者、受信者、金額などの情報を暗号化し、証明書としてメインチェーンに送信します。メインチェーンは、この証明書を検証することで、トランザクションが正しく実行されたことを確認することができます。

4. 開発者にとっての利便性

zkEVMは、従来のEVMと互換性を維持するように設計されています。そのため、従来のEVM向けに開発されたスマートコントラクトを、ほとんど修正することなくzkEVM上で実行することができます。

また、zkEVMは、Solidityなどの主要な開発言語をサポートしており、開発者はこれまで培ってきたスキルを活かして、zkEVM上でDApps開発を行うことができます。

5. エコシステムの活性化

ASTARは、積極的なコミュニティ活動や開発者支援プログラムを通じて、zkEVMのエコシステムを拡大しています。これにより、zkEVM上で様々なDAppsが開発・運用されることが期待され、ブロックチェーンの利用促進につながります。

zkEVMは、従来のEVMと比べて大幅にエネルギー効率が向上しており、環境負荷を低減することができます。これは、ブロックチェーン技術の持続可能性を高め、より環境に優しい社会の実現に貢献する重要な要素となります。

将来性

zkEVMは、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決する有望な技術として注目されています。今後、技術的な課題が解決され、広く普及していくことが期待されます。

まとめ

ASTARのzkEVMは、高いスケーラビリティ、低コスト、高いセキュリティ、プライバシー保護を実現する次世代のスマートコントラクトプラットフォームです。今後、zkEVMの開発と普及が進むことで、ブロックチェーンの利用がますます拡大していくことが期待されます。