この1ヶ月ほど、RVI(相対活力指数)を使ったEA作成を続けています。ようやく、ある程度の利益が見込めるものが出来つつあります。内容をまとめてみます。
RVI(相対活力指数)とは
RSIは、Relative Vigor Indexの略で、相対活力指数と訳され、RSIを応用した分析手法です。
ボラティリティの増減と、逆張りのその転換点が分かります。
作成中のRVI使ったEA基本アルゴリズム
こちらの記事にまとめました。
この記事のソースは基本アルゴリズムだけで、このままだと利益は見込めません。
やってみた分かったRVIでの順張りは難しい
RVIの基本は、RVIかシグナルが、センターの0を越えるか否かで、ロング(買いから入る)かショート(売りから入る)か判定できます。
簡単じゃんと思ったんですけどね。
ところが、こんなに分かりやすいケースは稀で、以下のようなケースもあるんです。
ロングのエントリータイミングが、ちょうど天井。損切りせざるを得ません。こんなんばっかりなんです。
逆張りはメインとシグナルのクロスで判断
順張りは、あれこれ試してみたのですが、どうも損ばかりします。
なかなか難しいので、逆張りを狙いました。
逆張りの基本ルールは、メインとシグナルのクロスです。ゴールデンクロスでロング、デッドクロスでショート。
ところが、これだけだと騙しも多数発生するし、利益が全く見込めない。
クロスの位置をチェックする
ゴールデンクロス、デッドクロスの位置のチェックは必須です。
0近くのクロスは避ける
RVIのセンターラインは0なのですが、0近辺のクロスでの売買は難しいです。
ほとんど値動きないので、損するケースばかり。
数値が高いほど値動きがある=信頼度が高い
波形の山が高いほど、値動きがあります。例えば、以下のケースでは赤丸の箇所がエントリーポイント。他のクロスではスルー。
USDJPYだとRVI7日の設定で、±0.2くらいで判断すると良い結果になりました。
複数の時間軸をみて判断する
もう1つ重要なのが、複数の時間軸をみると、負けタイミングの無駄なエントリー数は減りました。
15分足での売買でも、1時間足もチェックするみたいな事です。
これは結構重要かも
ロングのタイミングでも他の時間軸では下落トレンドのときも
例えば、USDJPYの15分足で、以下のようなタイミングだったとします。
これはショートのエントリータイミングです。
ところが、1時間足で丁度同じ時刻は、上昇トレンドです。ここでショートでエントリーしては駄目なタイミングというのが分かります。
こんな感じで、複数の時間軸をチェックすると、不要なエントリーが削ることができました。
同時に複数のオシレーター系指標をチェックする
さらに、複数のオシレーター系指標もチェックすると、勝率が上がりました。
CCIをチェック
CCI(Commodity Channel Index)は、海外ではメジャーなオシレーター系指標ですが、日本ではかなりマイナーです。でも、かなり使えるんですよ。
売買の判断の基準となるのが±100%という値です。
+100を超えていれば、売りサイン。-100%を超えていれば、買いサインです。
これに、RVIがクロスした時にCCIの数値をチェックすると、高確率で勝てます。
僕は±110で判定してます。±100だと騙しが多いんですよ。
ボリンジャーバンドのチェック
ボリンジャーバンドの±3σ、もしくは、2σのラインにタッチしたかどうかをチェックすると、さらに信頼度アップ!。
±2σだと、ライン上を舐めるようにチャートが動くバンドウォークが発生する事もあるので、±3σの方が、ほぼ確実です。
ここまでの内容をMQL4でEAを作成してみた結果
RVI時間軸1つだけで売買判断すると、散々な結果になるんですが、ここまでの内容を全部盛り込んでEAを作成してみました。
バックテスト(1年間)の結果は以下のようになりました。
- 純利益100.77$
- 総取引数127回
- 最大ドローダウン59.32$
- 勝率88.89%
- 負率17.32%
- 連勝14、連敗3
すげー!!かなり良い結果にびっくり!。もう少し煮詰めればかなり儲かるEAに化けそう。また、ご報告します。
MT4でのEAの作り方
MT4っていいなーって思います。この記事で挙げたRVI、CCI、ボリンジャーバンドはMT4専用のプログラム言語のMQL4だと関数1つで簡単に数値が呼び出せます。超簡単。
もし、EA作ってみたいなーと思った方は、基本的な作り方を、以下の記事にまとめたのでご参考ください。
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