ビットコイン現物ETFがSECに承認される。短期チャートは織り込み済みの動き長期目線が必要か

2024/1/11の早朝にSEC（米国証券取引委員会）にて、ビットコイン現物ETFが承認されました。ビットコインをさわっている方にとって、やっとの待ちに待った瞬間でした。ETFに承認されるとどうなるのか？そもそもETFって何なのか、記事にまとめてみました。

ビットコイン現物ETF承認

やっと、SECから公式の発表がありました。

直後のチャートの動き

数日前の誤報で、すでにチャートに折込ずみなのか、短期では下がり、急騰という値動きでした。むしろ、本当に承認されたのか？という疑心暗鬼でXのポストでは溢れていました。

初日に４０億ドル流入

米国の初日だけで40億ドル（約5700億円）の資金が、BTCETFに流入するそうです。短期的というよりは、長期目線でみないといけないですね。

JUST IN: Bloomberg predicts $4 BILLION in spot #Bitcoin ETF inflows on the first day of trading 🚀 pic.twitter.com/S5AxrIHZrw

— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) January 10, 2024

投資家/企業の反応とコメント

bitFlyerトップの加納裕三さんもいち早く言及

㊗️ビットコイン現物ETF承認‼️https://t.co/gGaiyV8YcA pic.twitter.com/JjwyrO2JGa

— 加納裕三@bitFlyer (@YuzoKano) January 10, 2024

ETFとは何か

そもそもETFに承認されるとどうなるのか？。承認後はどうなるのか？意外と解説がありません。少しまとめてみます。

ETFとはExchange Traded Fundの略で、証券取引所で取引される投資信託のことです。ETFにはインデックス連動以外に、アクティブ運用型、レバレッジ型、逆レバレッジ型などさまざまなスタイルがありますが、低コストで分散投資できるインデックス連動型が最もポピュラーです。

S&P500もETF

S&P500と同じといえば分かりやすいと思います。ETFはインデックス型の投資信託で、代表的な株価指数や債券指数、コモディティ指数など、さまざまな指数に連動することが特徴です。たとえばS&P500指数に連動するETFを購入すれば、S&P500構成銘柄すべてに分散投資できるのでリスク分散に優れています。

価格は連動する

ETFの価格は需給に応じて変動するのが通常の株式と同じですが、ETFには連動する指数との価格連動性が高く保たれるような仕組みがあります。

ビットコインETFの意義とインパクト

金がETFに承認されたのは、2004年11月18日です。世界最大のETFプロバイダーであるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの申請した「SPDRゴールド・シェア(コード:GLD)」が、ニューヨーク証券取引所に上場しました。

金ETFの上場準備のニュースが伝えられるや否や、上場前日の金価格は1オンス=438.25ドルだったが、ETF上場直後は需要が殺到し、一時は448.25ドルまで金価格が上昇しました。

SECの承認プロセスと判断理由

今回のビットコインのETF承認は、SEC公式のXが乗っ取られて誤報を報じたり、とてもバタバタして市場を大混乱に陥れました。

1. SEC誤報で急騰（2024/1/10）
2. 誤報発覚で暴落（2024/1/10）
3. ビットコイン現物ETF承認もHPから消えて混乱（今日）
4. ビットコイン現物ETF承認（今日）

今回ビットコインETFが遂に承認された背景には、これまでSECが懸念してきたマネーロンダリングや流動性リスクといった点が、業界からのロビー活動なども経て緩和されてきたと判断されたことが大きい。

ビットコインETFについてSEC委員長ゲンスラー氏は「ETFスポンサーが当局の要望にしっかり向き合い、リスク管理体制を整えたことで投資家保護が大きく向上した」と述べている。

今回の承認により規制当局の姿勢にも変化が生じ、今後さらに質の高い暗号資産ETFの提供が可能になることが予想されますね。

今後の展開と波及効果

ETFの規模は１０兆ドルと呼ばれるので、資金がBTCに流れるのは間違いないです。長期的に見れば、金の値動きのように、上昇は間違いありませんが、短期はそうでもないようです。

イーサリアムが急騰

なぜかETHが、BTC現物ETF承認後に５％も上昇しました。