FXではテクニカル分析は必須ですが、仮想通貨にテクニカル分析は通用するのか?。
海外の有名なトレーダーの方や、自分が色々やってみたこと、調べてみたことをまとめてみます。
仮想通貨でテクニカルチャートを使う方法
まず、仮想通貨でテクニカルチャートを使う方法は2通りあります。
- 仮想通貨に対応したMT5、XMTradingでチェックする
- テクニカルチャートが使える販売所を使う
どちらも記事にまとめていますので、ご参考ください。
XMTradingを使ってみる
[st-card id=515]テクニカルチャートが使える販売所Binanceを使ってみる
[st-card id=338]テクニカル分析とは?
テクニカル分析は、チャートの値動きを分析する方法で、FXで主に使われています。
テクニカル分析は、大きく以下2つに分かれています。
- トレンド系テクニカル指標
- オシレーター系テクニカル指標
トレンド系テクニカル指標とは?
トレンドに沿った売買を行うのがトレンド系テクニカル指標です。
移動平均線(MA、EMA)
トレンド系では代表的なのが、移動平均線です。移動平均線には、単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)などがあります。
チャートの一定期間のレートを平均した線で、値動きのトレンドが分かります。短期移動平均線と長期移動平均線のクロスで買いか、売りを判断します。
買い(ゴールデンクロス)
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ抜いたタイミングをゴールデンクロスと呼び、この後伸びるチャンス到来のサインで、買いタイミングになります。
XRPで見ても、これは使えることが分かりました。
売り(デッドクロス)
逆に、短期移動平均線が、長期移動平均線の下に抜いたときは、デッドクロスと呼び、この後下がるサインです。FXでは売りサインです。
仮想通貨ではビットコインFXをやっていない限りは、保有している通貨の価格が、この時点で利益が出ているようでしたら、売ってもよいと思います。
ボリンジャーバンド(BOLL)
標準偏差と正規分布の考え方を取り入れた統計的手法です。
-2σから+2σの間に収まる確率は95%と言われています。本当かよと思うかもしれませんが、統計学なので間違いないのです。
[st-kaiwa1]僕はボリンジャーバンドは、かなり好きで、必ず見ています。ボリンジャーバンドは、Binanceには標準で入っています。[/st-kaiwa1]+2σをオーバーして反転して下落するパターン
下記のチャートは、2017/12/12のTRX/BTCのチャート。買おうと思ってたんですが、+2σ(プラス2シグマ)上の線に触れてオーバーしたので、これは反落すると思ったら、案の定下がりました。
今は、買うタイミングじゃないってことを意味します。
-2σをオーバーして反転して上昇するパターン
逆のパターンは、2σをガンガン割ってくるので、分かりやすいです。大きく割ったら、ここは買いどころです。
パラボリック(SAR)
パラボリックはSARと呼ばれ、Stop And Reverseの略です。売買タイミングを図る手法です。
SARとローソク足が衝突するたびに売買するのです。
Binanceで使ってみた例。ETH/BTCにて、2017/12/12のチャート。
[st-kaiwa1]僕は概念は分かっているけど使っていないです。結構実際に使うとなるとダマシも多いので難しいです。[/st-kaiwa1]
一目均衡表(Ichimoku)
日本人考案のトレンド系テクニカルチャート。一目山人(細田悟一)氏によって考案されたテクニカル指標で、株式チャートのために作れられました。
FXで使う人も多く、仮想通貨でも愛用して見ている方が多いです。チャートの位置と、雲の厚みから判断dきるので先行きを予想するのに役立ちます。
一目均衡表はBinanceには無いので、XMTradingで僕は見ています。
一目均衡表では以下のように言われています
- ローソク足が雲の上にある時:上昇傾向
- ローソク足が雲の下にある時:下落傾向
他には基準線と転換線をみて波動論、時間論、値幅観測論などの理論を組み合わせて売買するテクニックもあり、かなり奥が深いです。
[st-kaiwa1]僕は雲を少し見る程度で、到底分からないのですが、気になる方は一目均衡表だけで書籍は沢山でているので勉強してもよいかとおもいます。[/st-kaiwa1]オシレーター系テクニカル指標とは?
オシレーターとは振動という意味があります。レートの振動の強弱を示す指標のことをオシレーター系と呼びます。オシレーター系の指標もたくさんあり、ここに取り上げているのも一部だけです。
実際に使う場合は、トレンド系と組み合わせて使う事が多いです。トレンド系は、それぞれ単体では弱点が存在するので、その弱点を補う形で併用して見ることが多いです。
RSI
Relative Strengh Indexの略です。相対力指数とも呼ばれ、オシレーター系の中でも一番ポピュラーです。
見る場合は、すごく簡単です。
- RSI > 70% :価格が上がりすぎで下落する可能性大
- RSI < 30% :価格が下がりすぎで上昇する可能性大
RSIは、Binanceでも使う事が出来ます。
RSI30以下でその後上昇したパターン
以下のチャートは、2017/12/12のETH/BTCのチャート。分かりやすいほど、RSI < 30になった後上昇しています。
RSI70以上の判断は難しい
RSI70以上だと、そのあと価格は下がるだろうというのが、このオシレーター系指標の理論です。
しかし、仮想通貨はなかなか当てはまらない事が多いです。BTCをみてみると、よくわかります。
RSI70以上やその付近をずーっと張り付いても、どんどん価格は上昇しています。
仮想通貨だと、RSIはなかなか理論どおりにならないようです。
MACD
Moving Average Convergence Divergenceの略で、マックディーと呼ばれます。MACDは指数平滑移動平均線(EMA)を軸にして算出されます。
使い方は、MACDとシグナルがクロスするたびに、買いか売りを判断します。
MACDとシグナルのゴールデンクロスで買い
MACD(灰色の線)がシグナル(赤い線)を下から上に通過したタイミングが買いタイミングです。
Binanceでも見れますが、これが見づらい。2017/12/12のMCO(モナココイン)のチャート。
MACDは海外では棒グラフっぽいヒストグラム表示が一般的なので、とても見づらいです。
線は2本出ていますが、たぶん短期EMA(紫)、長期EMA(オレンジ)だと思います。
シグナルは??。
ということで、ちょっとBinanceでは使えないです・・・。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは、FXやってる方には短期売買の逆張りでよく使われているオシレーター系指標です。
%K、%D、Slow%Dの3つの指標を組み合わせて売買のタイミングを判断します。
ストキャスティクスの売買タイミング
- 買いタイミング:%Kのラインが%Dのラインを下から上に抜いた時
- 売りタイミング:%Kのラインが%Dのラインを上から下に抜いた時
BinanceではストキャスティクスRSI指標として使える
Binanceでもストキャスティクスはありますが、厳密には、ストキャスティクスRSIというストキャスティクスとRSIを合成した指標です。
Binanceで使われているStochRSI(ストキャスティクスRSI)では、見方が若干異なります。
ストキャスティクスRSIでの買いタイミング
- StochRSIが20%以下
- StochRSIが50%以上で上昇トレンドの可能性あり
ストキャスティクスRSIでの売りタイミング
- StochRSIが80%以上
- StochRSIが50%を下回れば、下落トレンドに突入の可能性あり
RSIとストキャスティクスの良いとこ取りなので、しっかり見ていくと使いやすいです。
CCI
CCIは、Commodity Channel Indexの略です。Commodityという単語の意味は商品。商品先物取引きでよく使われるオシレーター系指標です。
CCIは-200~+200の範囲で上下します。したがって以下のような事が言えると言われてます。
- CCI > 200:レートが上がりすぎ ⇒ 売り
- CCI < -200:レートが下がりすぎ ⇒ 買い
Binanceで、実際のチャートでみてみます。
CCIはビットコインでかなり使える
ビットコインは、伸びが異常すぎて、あまりテクニカルチャート通りの動きになりづらいのですが、CCIは別です。以下のとおり、CCIの基本がそのまま使えます。
12/11にCCI-200に触れる瞬間があったのですが、その後すぐに大量に買われてます。
他の投資家も、テクニカルチャートを見ているので、市場心理でそのように動いている可能性はありますね。
テクニカルチャートはトレンド系とオシレーター系を組み合わせると信用度大
テクニカルチャートは、それぞれ単体でも結構使えますが、組み合わせると更に信用度が上がると言われてます。
組み合わせ方は、トレンド系+オシレーター系の組み合わせです。Binanceでは、複数のテクニカルチャートを組み合わせる事ができます。
ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ
ボリンジャーバンドは上の線の+2σを越えると、反落する可能性が高くなります。RSIでは、70を越えると、落ちる可能性が高くなります。
2つを表示すると、どちらも当てはまっています。
これで何が分かるかというと、今は買い時じゃないっていうのが分かります。
(2017/12/12 MANA/BTCのチャート)
[st-kaiwa1]この組み合わせは僕は結構好きです。しかし、RSIが通貨によっては働いてないので信頼度は落ちます。[/st-kaiwa1]
ボリンジャーバンドとCCIの組み合わせ
仮想通貨は、RSIよりCCIの方が相性良いかもです。下図のように、はっきり出てくるので、RSIのように判別が難しいシーンが少ない気がします。
(2017/12/12 XRP/BTCのチャート)
[st-kaiwa1]僕は、CCIをよく勉強してから、最近この組み合わせを使うようになりました。微妙な草コインでも使えます。[/st-kaiwa1]
まとめ
[st-kaiwa1]ビットコイン含めた仮想通貨は、テクニカル分析は間違いなく使えます。 ただ、通貨によっては(特にBTC)、教科書通りの動きじゃないですので、過信は禁物。[/st-kaiwa1]
今回紹介したBinanceと、XMTradingのMT5は下記記事でまとめてます。
Binanceの登録方法と使い方
下記記事をご覧ください。
[st-card id=338]XMTradingのMT5使い方
下記記事をご覧ください。
[st-card id=515]
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