仕手とは、相場の価格を操作する事で、その個人や団体を仕手筋と呼びます。株価や、FIAT(ドル円などの法定通貨)、ビットコインも含めて、必ずといっていいほど仕手が入ります。
介入した際は急激に急騰し、上がったと思って後追いすると、暴落して痛い目にあう。トレーダーあるあるですよね。
この記事では、ビットコインの実際のチャートから仕手戦がどのように発生するのか、見抜く方法と流れに乗る参加方法をまとめてみます。
仮想通貨は仕手され放題
法律の規制が全くないビットコインやアルトコインは、ある意味、仕手仕放題され放題です。
大なり小なり、法定通貨に比べて桁違いな頻度で仕手が行われています。
しかも分かりやすいのが特徴かも。
チャートから分かる仕手の構成5点
2020/12/3のBTC1分足のチャートですが、めちゃ分かりやすい。仕手は5つのパートに分かれています。この構成を知っておくと、局面で参加可能です。
BTCでは頻繁に発生します。
なんと、2020/12/3同日の夜中に再度発生しました。
1分足なので小さな仕手ですが、大規模な仕手は上位足でないと分かりづらいです。ビットコインは綺麗なチャートで分かりやすいですが、アルトコインは分かりづらいものが多いです。
1.玉集め
価格の上下幅が低い、ボラティリティが落ち着いている状態で、こっそり買い集めます。
仕込みの段階で、この段階で急騰するのを見抜くのはなかなか難しいと言われてます。
2.玉転がし
個人もしくは団体で、大規模に書いを仕掛け、意図的に急騰させます。
一般の個人トレーダーは、ここで気づいて買いに走ることが多いです。
3.ふるい落とし
自分たちの団体以外の買いが入り、予想以上に急騰した場合、ここで一旦売りを仕掛けます。
やばい、と思って、玉転がしで買ったトレーダーの「売り」が発生します。
4.踏み上げ
売られた通貨を、仕手筋が回収して、更に価格を急騰させます。
玉転がしの段階以上の短時間で急騰が発生するので、ここで気づいた個人トレーダーが後追いで、多数参加することが多いです。
5.売り抜け
踏み上げ発生後、すぐに急落することもあれば、もみ合いが発生して急落が発生することがあります。価格は暴落します。
個人トレーダーは、慌ててパニックを起こして売却。暴落に拍車がかかります
売却した通貨を、仕手筋は底値で再度拾います。
恐ろしい。。。
発生時間
BTCに関していえば、発生時間は、各市場(東京、ロンドン、ニューヨーク、オセアニア)のオープン前後とかに発生しやすい感じです。
ビットコインの売買は、年中無休なので一見すると関係なさそうですが、FIAT(法定通貨)と同様に市場開始前くらいにトレンドが発生しやすい傾向があります。
エントリータイミング
玉転がし、もしくは、踏み上げは検知可能です。
局面で参加できます。
タイミングとしては、移動平均線の短期、中期、長期が同じ方向に並ぶ、いわゆるパーフェクトオーダーが発生する時です。玉転がし段階から入ることは、難易度は高め。騙しも多く発生し、2本目、3本目で陰線が発生することもあるからです。騙しが発生したと気づいたら、すぐに損切りをおすすめします。
踏み上げなどの大きな急騰は、MACDのヒストグラムが転換するので、それがトリガーになって分かります。ここは、100%入ることが可能です。
MACDのヒストグラムの傾きが下がったら、すぐに利確をおすすめします。すぐに急落することもあります。
最後の「売り抜け」もパーフェクトオーダーが発生するので検知できます。ヒストグラムは今回は転換しましたが、転換しないこともあり。
だいたいの上昇分は下がるので、暴落直後に追ってショートしても利益確保は可能です。
イナゴフライヤーを使う
イナゴフライヤーを使うと、タイミングを図りやすいです。
大口が入ると、BuyVolume(買いボリューム)、SellVolume(売りボリューム)が桁違いな数字に跳ね上がります。
移動平均3本のパーフェクトオーダーとヒストグラム転換について
以下の記事にまとめたので、興味ある方は、ご覧ください。
仕手についての勉強方法
仕手の書籍は絶版が多く、現状出版されている唯一の本は一冊のみ。
湊川啓祐著「超・短期売買で仕手株投資に勝つ!」
株についての内容で書かれていますが、仮想通貨も同じです。トレードするなら必須だと思います。
シンプソンズチャートについて
アメリカでも仕手については研究されていて、踏み上げ〜売り抜けのチャート形状はアメリカではシンプソンズチャートと呼ばれています。こちらの記事にまとめました。
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