過去のチャートデータでバックテストできるのがMT4やMT5の魅力。
僕はプログラマーなので、あれこれ自作EAを作っては試しているのですが、何とかバックテストで勝率88%に出来ました。最初の頃、最も気になっていたのが「勝率」でした。ところが、使ってるうちに、勝率ではないなと思えるようになりました。事例挙げてまとめてみます。
テストで使ったのはこちらの自作EA
EA自体は公開していませんが、僕の自作のEAでボリンジャーバンドと、RVI、CCIで売買するEAです。基本的なアルゴリズムはこんな感じ。
勝率重視の結果
同じEAでも、パラメータ次第で全く結果が異なりました。
緩いエントリータイミングにするか、ガチガチに厳し目にするかでエントリー数も違いますし、なかなかバランスが難しい。
- ロット0.1
- 検証期間2019/1/1〜2020/5/1
- 総取引数44
- 純益371$
- 期待利得8.44
- 最大ドローダウン12.15%
- 勝率88.64%
これでも結構すごいと思うんだよね。利益は出てるし。
負け数はとても少ないけど、一回の負けがとても大きなダメージ。そして、厳し目の設定なので、取引数が少ない。約1年半で44回しかトレードがない。
やったのは利確のタイミングを早く損切りを遅く
なるべくエントリータイミングに直結する条件になる部分は、パラメータで設定出来るようにしてます。勝率を高めるポイントは結構簡単で、利益が出たらすぐに値幅を抜く感じです。
利益は20pipsで、損切りは80pips。損切りの数値を多めにすると、持ち越してくれるので、勝率が積み重なる感じです。ところが、一回の負けのダメージが4回分の勝ちをもってかれます。
グラフは右肩上がりだけど、トレード回数が少なすぎですね。
ということでこのパラメータは無し。
利益率重視の結果
最適化のテスト中に、別に勝率は関係ないと、気付きましたw。
すっごいこだわってたんですが、無意味だとようやく気付きました。
以下は、同じEAで、同じロット数で、同じ期間でテストしたのですが、パラメータ変えただけで利益が3倍くらい違います。
- ロット0.1
- 検証期間2019/1/1〜2020/5/1
- 総取引数108
- 純益1075$
- 期待利得9.96
- 最大ドローダウン17.62%
- 勝率62.04%
利益が桁違い!。同じEAとは思えない結果です。パラメータの設定値が全然違うんです。
やったのは条件緩くして利益幅を損切りより多く取った
複数の時間軸チェックしてエントリータイミングを
グラフもまあまあ安定しています。
パラメータの設定次第で利益が限りなく0になることも
最適化テストして分かったのは、パラメータ次第で利益がほぼ0なんて事も。
いやー、恐ろしい。
まとめ!勝率よりもドローダウンは低めで利益率重視
まとめてみます。
1つ目は利益率
やはり、最終的には利益率重視ですね。
ただし、ただ利益率が高いだけでなく、ドローダウンが低いのも大事かと。そのバランスが難しい。
2つ目はドローダウン
ドローダウン=最大下げ率です。
勝てるけどドローダウンが大きい設定の時、レバレッジをめちゃ上げて、ロット多めでトレードしているとどうなるか・・。想像して、誰もがすぐに分かると思います。
負けた時に一撃で退場せざるを得ません。そんな人、山のように見ました。
僕の開発中のEAは最大ドローダウン17%なので、負けた時にかなりの大ダメージです。出来れば10%以下にとどめたい。
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