実トレードで結構使えるアノマリー。僕自身、最近はトリプルウィッチングのEAを作ったり、ムーンフェイズでの裁量トレードをしたりと、テクニカルよりも良い結果を出してます。
ところが、どんなものがあるのか調べても全貌が見えない。書籍探しても、アノマリーの本って全くないです。そこで、FXのトレードで実際に使えるアノマリーがどれだけあるのか調べた結果をまとめてみました。
アノマリーとは?
理論やテクニカルでは説明することができないけど、マーケットで規則性がある現象の事をアノマリーと呼ばれています。
アノマリーの種類
調べたら、以下のようなアノマリーがありました。他にもあるかもしれませんが分からなかった。
もし、知ってる方がいらしたら、コメント欄に記述頂けますと嬉しいです。
月別
月 | アノマリー |
---|---|
1月 | 1月効果 |
2月 | |
3月 | トリプルウィッチング、為替のビッグデー |
4月 | |
5月 | セル・イン・メイ |
6月 | トリプルウィッチング |
7月 | サマーラリー |
8月 | 夏枯れ相場 |
9月 | トリプルウィッチング |
10月 | 暗黒の10月 |
11月 | |
12月 | トリプルウィッチング、FOMCの荒れ相場、サンタクロースラリー |
それ以外
- ゴトー日
- 新月、満月のムーンフェイズトレード
- アメリカ大統領選挙
- 有事の金
- ロシュハシャナで売り、ヨム・キプルで買う
- ジブリの法則
- デッド・キャット・バウンス
- シンプソンチャート
それぞれの解説と一部実証結果
挙げたアノマリーを各々解説してみます。一部は、トレード実証結果もあります。
1月効果
ジャニュアリー・エフェクト(1月効果)は、1月のチャートの方向性は、1月1週の結果で月末がその方向に動くというもの。
トリプルウィッチング
3月、6月、9月、12月の第3金曜日。米国オプションの満期日が相場に影響を及ぼすという現象。株式相場に大きく影響するそうな。これは、私がEA作って実証してみました。
人間の欲望が介在するからでしょうね。トリプルウィッチングは、そこを考慮して、ちょっとズラすと途端に利益を生むEAになった。 pic.twitter.com/YZTTgp14L5
— 矢野テック (@yanoteck) August 29, 2021
アノマリー通りにトレードすると大損します。コツとしてはエントリー時期を少しずらすと良い感じに利益が積み重なります。実トレードしているので、今度記事にまとめます。
為替のビッグデー
3月の最終営業日は、大相場になりやすいというアノマリー。
1年で最も為替が動く日と呼ばれている。
セル・イン・メイ
アメリカの株式相場の格言で、「5月は売れ」というもの。5月に天井をつけることが多いそうです。これは、ビットコインにも当てはまります。
サマーラリー
7月は欧米は夏休みが長いため、夏の休暇の前に株が買われる事が多いそうです。
株だけでなく、為替にも影響して、ドル高・円安になりやすい。
夏枯れ相場
8月は夏枯れ相場と言われるほど、出来高が少ない。出来高が少ないため、一旦動くと、その方向に大きく動きやすい。
暗黒の10月
1929/10/24の暗黒の木曜日、1987/10/19の暗黒の月曜日、1998/10月下旬のドル暴落、2008/10/24のドル急落。など、10月は暴落することが多い。10年周期くらいでやってくる??。
サンタクロースラリー
クリスマスは欧米では大事な日。クリスマス休暇前後(直前〜1/2)で大きく相場が上昇することがある。
現在、EA作って検証中だけど、そのまま鵜呑みにすると大損する。少し早めに仕掛けるとうまくいく事が多い。今度記事にまとめます。
ゴトー日
5の倍数日末日は、東京仲値に向けてドル円が上昇するというもの。
具体的に言われている手法は、ゴトー日の8時に買って10時に売ります。
EA作ってみて検証中だけど、ほぼうまくいかない。
ムーンフェイズトレード
新月に購入して、満月で売るアノマリー。時間軸は日本ではないです。標準時間での話。
これは為替では通用しないが、株や金、仮想通貨では通用する事が多いです。これは、ビットコインと日経平均(JP225)で実証中です。こちらの記事にまとめました。
ビットコインでの売買結果
利益は、かなり出るのですが、アノマリー通り実施すると精神的にキツいです。キツいというのは、新月直後、満月直後は暴落することが多いためです。ハイレバレッジは不向き。
EA作成してJP225の検証結果
通用して利益でてます。低レバレッジ推奨。
アメリカ大統領選挙
大統領選挙の前年は、ダウ平均が暴騰し、選挙翌年は暴落するというもの。
中間選挙も伸びる事が多い。このアノマリーはほぼ当てはまる。
有事の金
戦争が発生すると、安全な資産の確保のため、金が買われる事が多いというもの。
ローシュハッシャーナで売り、ヨム・キプルで買う
昔のウォール街の格言。ローシュ・ハッシャーナはユダヤ教の新年祭。ヨム・キプルは贖罪の日。
ユダヤ人の多くは、新年祭と贖罪の日に休むためだという。
日程はユダヤ暦で数えられるので、毎年日にちは違う。9月〜10月前半。
ジブリの法則
テレビでジブリアニメが放送されると、米国市場が大荒れになり、日経平均が暴落するというもの。
デッド・キャット・バウンス
「死んだ猫も落とせば弾む」というウォール街で使われる言葉。格言みたいな感じなので、アノマリーに該当するかは微妙だけど一応掲載。
瞬間的な暴騰・暴落は、弾んで元に戻るというもの。これは、ビットコインでよく見られる。
シンプソンズチャート
チャートの形が、アメリカの国民的なアニメ「The Simpsons」のバードシンプソンの頭の形になるというもの。急な暴騰、暴落の時に発生しやすい。ビットコインでは、分かりやすいほど頻繁に発生しています。
これは記事にまとめましたので、ご参考ください。
まとめ、アノマリーは結構使えるものが多い
実際にトレードしてみると、トレーダー心理を考えて、少し工夫が必要なものが多いですが、利益が出るものが多いです。これはとても意外でした。
どのアノマリーも、テクニカル通り(MACDのゴールデンクロスとか)トレードしようとするタイミングで発動することが多いです。アノマリーの時期に、オシレーターのタイミングを注視する必要です。
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